とりあえずケースボルトを半分のトルクで締める。
気にするのはここ。
エンジンマウント面やシリンダーベース面に段差が生じてないかどうか。
このエンジンはノックピンのような位置合わせがなく、貫通させる何本かの
ケースボルト径のギリギリのクリアランスで位置が決まるようになっている。
何らかの理由でマウント部に大きな段差が発生していると、エンジンマウントボルト
を締めたときにケースの合わせ面がズレてオイル漏れ、あるいはシリンダー
ベースの合わせ面にもズレが生じる可能性がある。特に今回はサビたケースボルトを
磨いたので痩せたかもしれない。測定したところ、確かにわずかな段差はある。
その数値は小さなものだが、許容範囲にあるのかどうかわからない。
そこで、シリンダーを載せて仮締めすることで、マウント面がどうなるか
様子見することにした。まずは仮組用のベースガスケットを別に用意。
前後シリンダーとヘッドを載せ、ヘッドナットを規定値弱で締める。
この状態で数日放置。ここまではケース合わせ面に塗った液体ガスケットが乾く前に。
ふたたびシリンダーとヘッドを外し、マウント面を測定。
最初の測定よりはまた少し平面に近づいた。爪に引っかかることもなく、
勘ではあるが、これでいいと判断しケースボルトを規定値で締めた。
以前調べたときは8千円だったが、その半額の4千円でS&S製が買えた。
予定になかったが、シリンダースタッドも交換することにした。
2本だけかなり固着しており、なかなかいい(冷?)汗をかいた。
セット長は146mm。
スタッド上部に傘というかストッパーみたいなものが見えるが、これを下に向けると
高さが均一になり、ヘッドナットを締めても動かないという記事を見たが、
現物は上向きにセットされていた。マニュアル図やネット画像も上を向いている
ものが多い。純正ではセットするときのボルトの抵抗が大きい方がケース側だという
ことだが、社外品なので両端とも同じに思える。どちらが正解か・・・?
とりあえず元通り上に向けてセットした。
ケース側の山には中強度のネジロックを塗布。
ヘッド側はスレッドコンパウンドを塗る。
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