ずいぶん気温が下がったが、天候不順なのでダイナの作業をすすめることにした。
プライマリーインナーケースの装着前に、シフトロッドを装着。
この時期、油塗ってても少し放置するとすぐ錆びる。あちこち赤くなってるね。
インナーを装着。ボルトは8本、26Nmで締め、回り止のワッシャのツメを起こす。
前後スプロケにチェーンをかけ、それぞれのシャフトに同時に差し込む。
仮組みしてみると・・・チェーンラインがケースに沿っていない。
フロントが外に出ているのか、リアが入り過ぎているのか?
何度か組みなおした後、ようやく勘違いに気付く。
この2つのスペーサーの位置が逆だった。
マニュアルにも・・・
部品リストにも、スペーサーは一枚しか無いんだけど。
実は、こちらに薄いのが2枚入るのが正解だった。
HD本社の組立てにおいて、バラつき修正のためにこういう処置をしたのだと思う。
厚いスペーサーをこちらに入れちゃったもんだから、Fスプロケが外に出ちゃったんだね。
厚い方は外側に。
こんなこともあろうかと分解時に細かく撮影しておいたのが良かった。
分解してから2年以上経っているので、覚えてないことが多い。
面倒がらず記録しておくと、このように役立つことも多く、
「撮影の勘どころ」なんてのも何となく分かってくる(笑
ただ、PC内の画像を探す作業がめんどくさい。
一件落着。
Rスプロケ、というかFスプロケ、というかクラッチのハブナットは
ネジロック(中)をつける。
ソケットは30mmでOK。これを160Nmで締めた。
ここは「逆ネジ」なので、外すときは要注意。
<追記>
間違えた。ここは100Nmくらいで、160Nmは奥のプーリーの方。
1098のクラッチセンターがそのくらいで締めるので、つい(笑
やっちゃったかな?ネジ山見て場合によっては交換しましょ。
フロント(クランク軸)には、ネジロック(強)を。
こちらは38mmのソケットで、200Nmちょっとで締める。
安物トルクレンチ上限の180Nmで締め、そこからもう少しだけ押し込んだが、
まあ大丈夫だろう。
ちなみに、回り止めはこれを使った。どこでも入手できる鉄のL型金具を
サンダーでちょうど良い長さに切ったもの。エッジは落としておく。
こんな感じでひっかける。
締めたあとに確認したが、硬いスプロケが破損するということはない。
テンショナーを装着し、チェーンの遊びは上側中央で16~20mmくらい。
今回、いちばん悩んだのがこれ。
スターターモーターの回転を伝えるシャフト(ジャックシャフトと言うらしい)。
目を皿のようにしてマニュアル図の通りに組んでも、どうしてもクラッチ側の
スターターリングギアと噛みあわない。
いったん引き上げてネットで検索してみたら・・・
どうやら、セルボタンを押すとシャフトがせり出してきて、
クラッチ側のギアと噛みあったところで回転する機構なんだそう。
プロなら常識なのかも知れんが、そんなの初めて知ったよ。
シャフトのハウジングにどうしてスライドメタルが押し込んであるのかも理解した。
ずいぶん長い時間悩んでしまったが・・・常時噛み合いじゃいかんの?
謎も解けたところで、スターターユニットを取り付けようと思ったのだが、
ボルトがない、どこにもない!発注しないと。
今回はここまで。
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