750SS エンジン復調⑤ ヘッド1

最初にベルトプーリーを外したのだが、つまらん問題発生。それは後ほど。


ヘッドナットは狭いところにあるので、通常工具が入らない。

よって、こういう平べったいレンチが必要になる。

出来の悪い車載工具みたいだが、2サイズ1セットで5千円以上もした。

4つのナットを外し、軽く叩けばヘッドは外れる。

ホリゾンタル(フロント)側は問題なかったので、こんなものだろう。

走行距離3万キロ強。

こちらは問題のバーチカル側。ずいぶん汚いね。

カーボン噛み込みによる圧縮漏れも懸念。

ロッカーアームとバルブステムのクリアランスは、

●オープン側 吸気0.1~0.12/排気0.12~0.15 mm

●クローズ側 吸排気とも0.03~0.05 mm


分解前に一応測定したのだが、メモを捨ててしまったようだ・・・orz

掃除やバルブ擦り合わせやらで変わるかも知れないので、一度組み立ててから

測定した方がよいだろう。大きくズレてなければ調整はしないつもり。

計測値をもとにシムを選んでも、ふたたび組んでみるとまず合わないようで、

個人でやるにはシム代がかさむ。

ヘッド周りの音は問題なかったので大丈夫だろう(希望

ロッカーアームを外す。

OP側は、まずシャフトにあるクリップを外す。

シャフトのサイドにネジ穴が切ってあるので、適当なボルトを

ねじ込んで引き抜く。勢いよく抜いてはならない、なぜなら・・・

シャフトの左右には、クリアランスか位置の微調整のためか、ワッシャが複数

入っている。勢い余って引き抜くとワッシャが飛んでいってしまう。

(やらかした・笑)

ロッカーアームごとに枚数が異なるので、メモするなりテープで

押さえるなりしておきたい。

ちなみに下の画像は、片側に3枚、反対側は1枚もなし。

ワッシャがない方は削れており、これは間違いではなかろうか?

組むときに組み替えてみよう。

クローズ側ロッカーアームを抜く前に、バルブを外す。

クローズ側には密閉のためのスプリングがあるので、バルブを外すには

反対側からドライバー等でロッカーを押し下げ、シムのストッパーになっている

ハーフリングを取り出す。カムの位置に注意。

シムを止めているリングを取れば、バルブはフリーになる。

この半円のリングが割れて3つや4つになっていることがよくあるそう。

念のため、これも交換する。

実は、リングの入る溝が反り返ってバルブが抜けなくなっていた。

無理に抜くとバルブガイドに傷が入って打ち換え・・・てなことに

なりそうなので、拡大鏡で見ながら細心の注意を払いつつ、

引っ掛かりをルーターで削った。

クローズ側を抜いたら、

カムを外す。順番に決まりはないだろうから、成り行きでよいと思う。

サンエスK1風呂。アルミなので濃度は3~5%。

ときどきブラッシング。鍋で温めながらやればより効果的なのだが。

水洗いの後、あっという間に錆が始まるので、水分を拭き取ったら

アルミ部以外にはすぐに注油。

外したパーツはオイル塗って保管。メモを忘れずに。

MOTORESTMUS

オートバイのこと。料理のこと。音楽のこと。

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