1098 カプラのオイル漏れ対策(3回目)

オイルがステーターコイルの配線内部を伝ってレギュレーターと接続するカプラから漏れてくる症状。対策一回目はステーターコイル側の根元を液ガスで固めてみた。しかし止まらず。

2回目は出口側であるカプラ側の根元を同様に塞いでみたが・・・やはり漏れる。

しかも、床に垂れるオイル量からして効果がないどころか悪化している。なぜだ!?

車体を部屋に上げ、いつでも作業できるようになったので、再度、カバーを開けて確認することに。

コイル側に塗った液ガスだが・・・一見、問題なく覆っているが、高熱なオイルに浸かっていたせいかブヨブヨ。引っかいたらすぐに剥がれたので、亀裂が入りサラサラになったオイルが難なく銅線に浸入したものと推測。しかし、実施前より多少なりとも抑えられていてもおかしくないのに、毛細管現象というやつはなかなか計り知れない。

カプラ側に使用した液ガスは弾力はあるが、隙間が発生。ここも材質が適していなかったようだ。

とにかく一般的な液状ガスケットでは用途に沿わないので今度は「耐熱」「耐衝撃」の接着剤で実験。明記されていないが耐油性もあるらしい。

塗った液ガスをきれいに剥がし、入念に脱脂。何日もかけて少しずつ覆っていく。物を貼り合わせるわけではないので固まるまで時間を要する。

このアロンアルファ4020の耐熱性能は通常120℃、上限140℃までらしい。ギリギリなので試しにエンジンオイルを熱して突っ込んでみた。

なるほど、確かに剥がれたり柔くなったりはしない。何時間もさらされた場合はまた異なるかも知れんが、一応、この結果を踏まえて組んでみようと思う。これでダメならさらに特殊なパテを思い切り盛るという方法もあるが、手っ取り早くコイル交換した方がシンプルだね。

カバーからオイルにじみは無かったが、外した際に液ガスが少なく感じたので、今回はやや多めに。DUCATI社の製造工程ビデオなどを見るとこれでも少ないくらい。

次の週末まで乾かす。

水温100度まで暖気。前記事の冷却ホース交換と同時進行。

アイドリングでコイルからの配線の温度は70℃前後まで上がるようだ。

数日置いてみたが、オイルは来ない。液ガスよりは明らかに効果が見られ、走行してみないと最終判断はできんが結果良好である。

冷却ホースともども、これで保管するにあたっての不具合は片付いた。しかし今後も手間はかかる。OHしたとはいえ、前後のオーリンズは全く動かさないと高確率でオイルが漏れてくるので(フリクションが小さいゆえ緩い)、できれば頻繁に伸縮してやるのが良い。いい歳したオッサンが夜な夜な跨って「ブーン」とかやっている姿、想像したくもないが。。orz

MOTORESTMUS

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