倒立フォーク分解の予習

ほとんど自分用メモ。

これまで正立はずいぶん分解してきたが、主流となって久しい倒立は未だやったことがない。そこで廃棄予定だったモンスターS4のSHOWAフォークで実践してみることに。まずはトップキャップを外してオイルを抜く。

早速、倒立フォーク特有の 「トップキャップとインナーロッドとのジョイントを外すにはどうするか」 という難題に直面。ネットで諸兄が解説していたのを参考にさせていただき(感謝)、要はカラー(穴の開いている筒)を引き下げてジョイントナットを出現させ、スパナを掛けて回すにはどうするか、ということ。カラーにはその下にあるフォークスプリングの圧がかかっているので少しの力では押し下げることができない。

部屋をガサゴソしてこんなものを発見。たぶんオフィスチェアーの部品。何でもとっておく貧乏グセが役立った試しはないが(笑

穴に引っ掛っかけてスパナが入る分だけカラーを引き下げられれば良いので、こんな物でも何とか役に立った。指をかけている部分にタイダウンを引っ掛け、反対側も鉄パイプ等を通し足で押さえるなどすればあまり力も必要としない。

スパナのかかっている17mm(トップキャップ)と、その下に14mm(インナーロッド)の2つのナットがある。ここに工具をかけるまでが唯一の関門。

工具がかかればあとは回して外すだけ。以降の作業はどうということはない。

トップキャップが外れればカラーとスプリングを取り出せる。

インナーロッドを取り出す場合は(徹底掃除しなければ外さなくても良い)、このボトムのボルト(兼・圧側ダンパー調整ピン)を外さねばならない。狭いが普通の19mmのソケットで回せた。正立のようにロッド側の回り止めは不要。

インナーとアウターの分離はクリップを外して、正立と同じようにインナーをカツン!カツン!と力任せに引っぱればオイルシールとともに抜ける。

インナーが外れたら、シール類はスライドブッシュを外してから抜き取る。ブッシュを再利用するなら摺動面に傷を付けぬよう丁寧に。


各部を清掃し、シール等を交換したら逆の手順で組んでいくだけ。

シールの向きに注意してインナーに通しロッドを固定、次にアウターを被せる。シールの圧入は正立のように古いシールを当てがって叩き込むことができないため、スライドハンマーなど専用工具が必要。

本来であればアウターを被せ、スプリングを入れる前にオイルを規定量注入。ストロークさせて空気を抜き、しばらく置いてから全縮にて油面を調整するが、今回は予習なので省略。

スプリングとカラーを入れたら、インナーロッドとトップキャップを接合(さほど強く締め込む必要はない)。このとき、ロッドが少し下に落ちてしまうので、自分は簡単に引き上げられるよう針金を巻いておいた。ここは分解時と同様にカラーの押し下げがポイント。あとはアウターにトップキャップをねじ込んでひとまず完了。

おまけ)プリロード作動テスト。全抜き。

フル掛け。この細い3本のニードルのようなものがせり出てテンションを掛ける仕組み。

構造がわかれば意外と簡単にできる。ミレのフォークがどんなものかまだわからないが、メーカーによって多少構造が違うらしいので現物を見て対応するしかない。

MOTORESTMUS

オートバイのこと。料理のこと。音楽のこと。

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