750SS(1997)に乗って

※リアがオーリンズに換装してあります。フロントはショーワ無調整式。


実のところデザインが好きで入手したので、あまり期待はしていませんでした。

ところが一通りの整備を終え、走り慣れたルートに出ると、意外にも違和感なく

スッと走らせることができました。99年式のM900の方がよっぽど躊躇したほどです。

公道で996や1098に乗っているときは、歩行者から「何だ、この派手なバイクは」

という視線が気恥ずかしかったりしましたが、なんと、750SSでも同様に

見られることが多々あります。

バイクを知らない人がデザインに反応しているような感じ。面白い現象ですね。

なぜ、手に付きやすかったのか?それはポジションのせいでしょう。

シート、ハンドル、ステップへの体重の分散が最適化されている。

シートに全体重が乗りっぱなしの下手なクルーザーより、よっぽど

ツーリングで距離を稼げるのではないかと思えます。

確たる合わせ位置がないハンドルですが、標準より10mm程度低くしています。

首の付け根が痛くならない程度に下げた方が楽しみやすいモデル。

昨今のようなフロントありきの走り方では、さすがに時代を感じますが、

それでも握りながらやや奥まで入っても、加減すれば立ちが強くて困る

ということはありません。

タイヤの状態が把握しやすいので、前後荷重の切り替えはわかりやすく行えます。

コーナーの操作は、サスが沈むイメージを念頭に置くとスムーズ。

・制動でないブレーキの使い方(荷重・姿勢)

・重心(上体の位置)

・シートへ体重をかけるタイミング

といった一般的な段取りを経れば不安も不満もありません。

漫然としているとアウトにはらんだりするかも知れません。

付け加えると、外ヒザでタンクを押しつけると

バンク時や加速時に車体が安定します(これはどれも一緒)。

ところで、温度に依存しないタイヤってすごく安心ですね。

節約のために選んだパイロットロードですが、グリップも十分です。

ステップですが、自分の場合とくに内側のステップはずっと足を浮かせ

フルバンクまで持っていってもいいくらいに意識しません。

力を入れるのは、強ブレーキの際に前に蹴り出すときくらいでしょうか。

ですが、足首で車体を挟み込むホールドは常に行います。

整備性については、昔の空冷らしく隙間が多く手が入りやすいので、

少し経験があるならば、たいていのことは自分で整備しようという気になれます。

ただしエンジンはヘッドまわりの修正、シム調整にはちょっと手が出しづらいです。

多くを店任せにすると、やはり維持費の壁が立ちはだかりますが、

それでも乗りたいという方には、是非おすすめしたい面白いモデルです。

900SLにも少し乗っていましたが、900はもっとツインらしさが楽しめます。

エンジンは基本的にスムーズですが、750といえども高回転はつらい。

かといって低回転域はガクガクしやすいので使いたくない。

5速ミッションは車のペースに非常に合わせづらく、街中は遠慮したい。

車の完成度という点ではダメなほう。

しかし、デザインと空いている峠道での爽快感で相殺でしょうか。

この面構えの低さはフロンテクーペか!?

以上、勝手なインプレご容赦。

MOTORESTMUS

オートバイのこと。料理のこと。音楽のこと。

2コメント

  • 1000 / 1000

  • F-Don

    2016.02.19 03:31

    お、いらっしゃいまし。 わざわざ登録してくれたのね?どうせならHP作りましょう。 最後の整備ベルト交換がまだです、特注したというスペシャルな 周波数測定システム持って応援に来て下さい。 (笑
  • みっと

    2016.02.18 15:06

    みっとです ようやく仕上がってきましたね 笑 春先に木賊でも行きましょうか♪