友人から調子を見てくれと、リペア真っ最中のギターを預かった。
いずれも20~30年前のモデルで、細かな部品が手に入らず苦労しているらしい。
白ボディは初期のムーンで、フロイドローズが標準搭載されたモデル。
ネックの状態は悪くないが、しかし、これが仇となってあまり弾き心地が良くない。
当時、派手なアーミングでもチューニングが狂わないシステムが各社から
いろいろなものが出ていたし、セールスのためには必要だったと記憶している。
青いギターはバレイアーツ。
今の市場は全く知らんけど、このメーカーまだあるのかな?
ネックは真っ直ぐで反りの「そ」の字もないほどだが、太くてやや弾きにくい。
フレットも幅広。音はサスティンが短く、乾いたトーン。
曲とかジャンルがハマれば上手い人ならかなりいい味が出せそうだが、
自分はそういうパートは弾けない。
サンバーストのストラトは、うちに来た時点ではメーカー判別不可。
ハードオフとかに良くある、初心者用の廉価ものだと思っていたのだが。。。
おまけに、弾き続けてついた跡ではないような指板汚れ(笑
しかし、なんとこのギター、とても弾きやすくボディも鳴る。
自分のものよりも全体のバランスが良いくらい。
ネックはわずかに順反っているが、これが正常な状態だと思う。
後で聞いたら、メーカーは「フェルナンデス」で、何かの限定モデルで
木の手配からして量産品とは異なるのだそうだ。
売って貰おうかしらね。
最後はアリアプロIIのセミアコ。
これも古いらしいのだが、状態は良く、もちろんボディは問題なく鳴る。
モデルの性格からしてソリッド愛用者としては弾きやすいとは言えないが、
単にハムバッカーのギターを持ってないから欲しいかも。
いずれも弦高などの微調整で普通に使える。
古くてもこんなにコンディション良く長持ちするものだと思い知った。
余談だがこれまた35年くらい前のチューナー、全然壊れないから新しいものが買えん。
というか、この手のものは使わなくなった途端にもう使えなくなることが多い。
こうして並べてみると、オートバイと同じ満足感。
弾かなくても集めてばかりのコレクターの心理が少しわかる。
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