750SS これまでの総括

実はこのオートバイ、ヤフオク仕入れ。

多数ある画像を隈なく眺め、質問もして状態は良さげと判断。

車検も付いており、名変のみでしばらく乗れそうだったので購入を決める。

しかし、所詮はアマチュア。見極め甘く古いドカの洗礼を受けてしまった。

外装はきれいだったが、全体的に画像には見えない腐食が多かった。

ベアリングは全滅、キャブ不調、油分カラカラ、サス抜け、消耗品は総交換。

残り数か月の車検はいったん切って、総メンテナンスに入る。

パーツ代だけで26万円ほどかかったが、なんとか仕上げて乗り出すも、

エンジンの好不調の波が激しかった。とくに低気温では回転がガクガク

して普通に走ることができなかった。

それでもトータル1万キロほど乗ったのだが、冬の山道でコケて痛い出費。

人間の修理費にも15万円かかる(笑

そして、いよいよバーチカル側シリンダーに致命的な不具合が現れる。

仕方ないので、エンジンを分解してみることに。

初めて見るデスモ機構。

眺め楽しみながらじっくり時間をかけて組み立てる。


結局、原因らしきはリング摩耗(オイルがすぐに真っ黒になる。また

オイル上りも起こっていたと思われる)、バルブクリアランス過多が

はっきり見て取れた。それにより圧縮漏れと燃焼不良によるカーボン

発生でプラグの煤がひどく、火花が飛ばなくなるという現象が起きたと推測。

よって排気ガスもガソリン臭がひどかった。

加えて、長いマニホールドのせいで低気温で気化しづらいことが重なり、

冬はとくに不調だったと思われる。

【これまで交換したもの】

・エンジン除くほとんどのベアリング ・シリンダー&ピストン&リング(すべて新品)

・タイベル             ・ステアリングステム(腐食のため)

・ブレーキマスターインナー     ・クラッチマスターAssy

・チェーン、スライダー、スプロケ  ・タイヤ、Bパッド前後

・ブレーキ&クラッチホース     ・ケーブル、コード、ホース類

・エアフィルター          ・スイングアーム(腐食のため)

・ハンドル(曲がりのため)     ・ヘッドライト(部分破損のため)

・キャブ内部パーツ         ・G/K、シール類

・バッテリー、バルブ類


【そのほか作業】

・エンジン腰上組み直し   ・RオーリンズOH

・セルモーター内部交換   ・シート張り替え


【費用】

車体(送料込み)¥225,000

乗り出し前整備(オイル、タイヤ、車検含む) ¥283,000

エンジン修理・調整 ¥110,000

計618,000円

おまけ:転倒修理 ¥65,000


とにかく純正パーツが高い。しかし、シリンダーセットは正規25万円のところ、

デッドストック品を4万円で購入することができた。

4万円といえば、このモデルではピストンリング1台分の値段でしかない。

オーリンズ以外、工賃は0円。丸投げしたらちょっと怖い。

かつてのショップのメカさんの言葉が忘れられない。

「このモデルを買うとわかっていたら全力で止めましたよ!」と(笑


今回、長々と綴った750SSの修復記事は、はっきり言って失敗談ですが

趣味の範囲でなかなか楽しい時間を過ごしました(ヒマだからね)。

しかし、良いお店に出会えたら、良い買い物もできますよ(終

MOTORESTMUS

オートバイのこと。料理のこと。音楽のこと。

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