オイル上りを直し、米国から取り寄せたキャブリペアキットを一部組み込み、
ようやく好調となった750SSだが、走行後、ピットに戻ると少しの間アイドリングが
下がらない症状が出ていた。
まだどこからか余計なガソリンを吸っているのならば、いくつか思い当たる節がある。
どうせ分解するならと、今度はボディ交換も試みる。
幸い程度の良さげなものが手に入った。
ひとつ余計にあるのは、以前部品取りに使った400SS用。
入手したボディは分割して徹底的に洗浄。
燃料やブリーザーのTコネクター、スターターのプランジャーなど、
あらゆるシール類がプラスチック化してグラグラだったので交換。
(これらのゴムパーツはキットには含まれず)
今回の「思い当たる節」の一つは、めくら蓋。
(あとはボディ本体やスライド部の摩耗)
ペンチで簡単に外れる。
スロー系の加工をした際の穴らしいが、ここにもOリングが入っているということは、
ここに隙間が生じてはならないということ。これまでのキャブもここからガソリンを
吸っていた可能性はある。
めくら蓋のOリングとダイヤフラムのゴムはスズキに部品設定がある。
ヤマハ(TDMやTRXも同じBDST38)にはパーツ設定がない。
上は海外リペアキットのニードルだが、コーティングのないアルミなので
スポーツ走行を一日走っただけで摩耗跡がくっきり。
これはまたすぐに交換になるので、元々使っていたニードル(5C19)を
各部測定のうえ使用可能と判断し戻した。
フロートも白く、状態が良い。
スライド部の摩耗は仕方ないが、そもそも何でプラスチック?
今回購入したボディは750SS用として売られていたのだが、
メインノズルが900SS(Y2)用、ニードルはM900(5C42)用。
しかしジェットセットは750・600共通のもの。排気管に合わせてたのだろうか。
これらのパッキンは交換して日が浅いので再利用。高いし。
装着と始動は気温の高い日に。
これで完璧だと思いたい・・・というか、これ以上はもう知らん。
90年代750SS用リペアキットは、KEYSTERのTDM850初期型用(FY-5574N)
が安価でほとんどのパーツが入っている(すばらしい会社ですね)。
TRX850やTDM後期は900SSにも使用可(一部除く)。
一応、ヤマハとスズキのパーツ品番は以下の通り。
・ダイヤフラム:スズキ13507-07D01
・スタータープランジャーパッキン:スズキ13418-17C00
・フロートチャンバーシール:ヤマハ 3GM-14997-00
・メインジェットブロックOリング(特殊形状):ヤマハ 3LF-14147-00
・ブリーザーTコネクターのOリング:ヤマハ822-14147-00
・フューエルTコネクターのOリング:ヤマハ3EN-14997-00
・ジェットブロック(メインノズルの根元)Oリング:ヤマハ1AE-14147-00
・ダイヤフラムカバーの小さいOリング:ヤマハ3FV-14147-00
・フロートバルブ部Oリング:ヤマハ3EN-14147-00
・メインジェットOリング:ヤマハ3LD-14147-00
【訂正】
めくら蓋のOリングは取り寄せたキットの中に含まれておりましたのでスズキから
部品はとっていません。流用として、その後、同じキャブを使用するM900に
おいてNTB製のOリング「UCO-001FV」を組みこんだ所、問題なく使用できております。
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2022.06.28 02:10
2022.06.27 13:20
2022.06.27 08:26