キャリパーからピストンとシールを抜いたところ。
ピストンはこびり付いたカスや傷もなく、思っていたより良い状態。
シールも意外と弾力が残っていたが、年式(1995年)的に交換必須。
洗浄の基本は歯ブラシ。溝は爪楊枝や綿棒なども使って汚れを残さない。
ちなみにキャリパーは滅多なことでは分割しない方が良い。
以前、分割して明らかに強度が落ちてしまったことがある。
本体がわずかに開くようになりレバーが入ってきてしまう現象が出て、
交換を余儀なくされてしまった。
シールは国内ではブレンボから買えないが、ホンダ純正部品でとれる。
06431-MAK-003 (34mm) ×4
06452-MAK-003 (30mm) ×4
1パッケージにピストンひとつ分のオイルシールとダストシールが入っている。
1セットごとに、ご丁寧な説明書入り。紙のムダである・・
組付け用のグリスも添付されているが、一つで2キャリパー分を十分賄える。
組付けは簡単。
とりあえず一か所、溝にはめてやれば、あとは適当に突っ込むとパコンと嵌まる。
ただし、ダストシールは細いので画像のようによじれることがある。
ピストンが軽く入らない場合、破損する前にすぐ確認。
ブリーダーボルトも交換。
ピストンにも薄くグリスを塗って入れ込み、リフレッシュ完了。
キャリパーとホースを繋ぎ、面倒なエア抜き。
機器があれば良いのだろうが、この古いマスターはあらゆる角度に傾けて
やらないとエアが上がってこない。
さらに、バンジョーボルトを緩めてバンジョーに溜まったエアも追い出す。
もう慣れたが、確実に素早く。
とまあ、こういう不安定な作業をするもんだから、なるべく車体は覆っておく(笑
結局、ピストンの偏りはパッドの偏摩耗ではなく、マウント部の寸法誤差だった。
一方のキャリパーはきっちりセンター出てるのに、なんか気分よくない。
ピストンはスベスベ。パッド離れも良くなったはずである。
また一つ、完成度が高まったので自己満足。
いきなり寒くなったので、恐竜も動きが鈍い。
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